【感想】突っ込みどころは満載だけど悪くない|Netflixオリジナル「エイジ・オブ・サムライ」

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2021年2月、Netflixオリジナルの歴史シリーズに新たなストーリーが加わりました。

その名も、「エイジ・オブ・サムライ」。

海外製作陣による、日本の戦国大名の話です。織田信長から徳川家康までの戦乱の流れを、ざっくり6話にまとめています。

ドラマというよりドキュメンタリー調で、俳優たちの会話はほぼなし。専門家の解説で話が進んでいくのですが、テンポが良いので、最後まで飽きることなく観ることができました。

役者には伊藤英明(伊達政宗)、羽田昌義(織田信長)、松角洋平(明智光秀)が起用されていて、たまに入る台詞も日本語。解説はしっかり英語です。

既に日本史をよく知っている人にとっては、新たな発見はないでしょう。むしろ突っ込みどころ満載で、しきたりや戦い方の変なところをあげ出したらきりがない感じ。話を盛り上げるための脚色も、多かれ少なかれ見受けられます。

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ここで考慮すべきなのが、Netflixの視聴者は世界中の人々であり、世界ではまだまだ日本の歴史の知名度が低いということ。日本史の流れをざっくり掴む上で、描写の正確性にそこまで拘る必要はないのかなと思います。

何かを学ぶきっかけは、好奇心をそそられ、興味を持ち、楽しいと思えることが大切かなと。

海外からみたエキゾチックさを強調するために、アジアっぽい演出が寄せ集められていたり、ストーリーを盛り上げるために、解説にもオーバーな表現が多い印象でした。

ただ、話の大筋は史実に沿っていて、日本の歴史を全く知らない人でも楽しんで観られるように作られています。そういう意味では、うまくできていると言って良いのではないかと思いました。

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それから、日本の大河ドラマでは絶対にありえないような過激なシーンも多いですが、海外ドラマでは、この程度の演出は結構普通にあります。

ひとつ気になったのは人物の描写。特に織田信長は、我々が刷り込まれてきたイメージと違いすぎて、かなりインパクト強めでした。

これまでのNetflix歴史シリーズの配役は、実物通りとはいかなくとも理想像という感じで、何かしっくりこない、みたいな人があまりいませんでした。そもそも我々の持ってるイメージが正しいのかすら、本当のところはわかりませんが。

とはいえ、海外ドラマの題材として戦国時代が選ばれたこと自体が嬉しいです。

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ということで、日本の歴史がどのように描かれるのか、その辺も楽しみながら鑑賞すると面白いです。

ちなみにこのNetflix歴史シリーズの他3作品は、ローマ帝国、オスマン帝国、ロマノフ王朝が題材。どの話も6話と短く、高校レベルの世界史入門としてもおすすめ。

歴史に名を刻んだ人々が、どんな決断を迫られ、どう行動を起こし、そして何が起きたのかを、Netflixクオリティの映像で楽しみながら観ることができました。

あらすじと感想はこちら。