ペンギンと泳ぎ、アシカと戯れた日|ガラパゴス諸島クルーズ記③

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クルーズ3日目。荒涼とした景色とダイナミックな海が楽しめる、バルトロメ島とサンティアゴ島に上陸します。

 

バルトロメ島でペンギンに遭遇

最初に訪れたのはバルトロメ島。

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この島、今までの島とは様子が違います。荒涼としていて、まるで別の星です。

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ガラパゴス諸島は、火山活動によって生まれた島々です。生まれてまだ日の浅い島には緑がほとんどなく、溶岩の流れた跡やクレーターが目立ちます。

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島は長い年月をかけて東に向かって移動しながら、徐々に緑豊かな島になり、最期は再び海に沈んでしまいます。今ある島々も、いつか沈んでしまうのでしょう。

この島の上で見られた動物は、島の船着場にいたアシカと小さな溶岩トカゲだけ。

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ガイドが、「昔はここにも~がいたんだけど、第2次世界大戦のときにアメリカ軍が射撃の的にして、全滅しちゃった」みたいなことを言ってましたが、あまりの暑さに何の動物のことか聞き返す気力もありませんでした。

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島の散策の後は、ラバーボートでバルトロメ島の周りを散策。リアル・ジャングルクルーズ気分です。

ここはガラパゴスの中でも数少ないペンギンスポット。
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岩場には、野生のペンギンたちが暮らしています。

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続いて、ラバーボートで回った場所をスノーケリング。

ぼんやりと泳いでいたら、突然眼下をペンギンがヒューッと泳いでいきました!

そばにいたスウェーデン人に、水中から必死にペンギンアピールをしたのですが、気づいてくれた時にはペンギン居らず。

運が良ければペンギンと泳げるかもしれないとは聞いていたのですが、あまり期待してなかったのに本当ラッキーです。

と思っていたら、ナチュラリストがビーチから私を呼んでます。顔をあげたら、2羽のペンギンが私に向かって泳いでくるではないですか。

ペンギンと目が合いました。

その後、別のペンギンが私のお腹の下を通過。ペンギンと水中で会えた人はほとんどいなかった中、なぜか運良く3回も遭遇できました。でも、船に置いてきちゃったんですよ、とりあえず買った使い捨て水中カメラ。

 

「私は地獄へ来てしまったようだ」

午後は、バルトロメ島の真向かいにあるサンティアゴ島に上陸しました。

この時、猛烈に天気が良くなってしまい、何せ赤道直下なので、熱中症で倒れるんじゃないかと思いました。頭の中が水のことしか考えられなくなって、もうナチュラリストの英語の話はほとんど聞いていられません。

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この島は更に若くて、溶岩の流れがよくわかる島です。ナチュラリストが「ホイホイ」とか「アア」とか言ってたんですけど、成り立ちから2種類の溶岩に分かれるようで、ハワイ語でそれぞれをそう呼ぶ、とかそんな話をしていたような気がします。

一面が溶岩でできているので、鉱物が多く、コンパスが狂うそう。

島を散策に行った人がそのまま行方不明でまだ見つかってない、というような話をしていました。なんだか怖いです。

ガラパゴス諸島を初めて発見した人は、16世紀のパナマ司教。南米大陸を目指す途中で潮に流され、ガラパゴスに漂流してしまいます。
あまりにも荒涼とした光景や、全く見たこともない巨大な爬虫類を目にして、私は地獄へ来てしまったようだ、と思ったそう。
飢えと渇きで船員が死んでいく中、この司教はサボテンを食べて何とか生き延び、無事に帰国しました。
それから人々の間で、海のむこうには本物の地獄がある、と噂されるようになり、地図にもガラパゴス諸島が描かれるようになります。

ここにはダーウィンも訪れたらしく、ガイドがいろいろ話してたんですけど、暑いし動物もいないし、もう無理でした。

 

念願のアシカに遭遇!

海入ったら水が冷たくて気持ち良くて、地獄のような喉の渇きが一気に吹き飛びました。本当に最高。

更になんと、目の前にアシカが遊びに来てくれました!

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私が泳ぐのをやめて、ポカーンと水面に浮くと、アシカもまねしてポカーンて浮きます。

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私が少し近づくと、アシカも近づいてくるので、慌ててこちらが離れる羽目に。

カメラを向けると、あおむけになってカメラに突進してきます。

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フィンを見せると、じゃれるようにフィンに甘噛みします。可愛すぎる。

そのうちに、アシカが本気で魚を取り始めました。

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ここでアシカとはお別れして、魚の観察。

ガラパゴスの海は、プランクトンが豊富。そのため透明度が少し下がります。透明度だけで判断すれば、沖縄やサイパンの方がずっと綺麗です。

そのかわり、ガラパゴスの海は生き物が豊富。魚もみんな大きいです。

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再びペンギンに遭遇!

急に周りの人たちが騒ぎ始めました。ペンギン2羽、私に向かって突進してきます。

今度こそペンギン撮る!と思い使い捨てカメラを構えたら、ノブがまわり続けました。ここでまさかのネガ切れ。

現像してみたら、この写真が最後の1枚になってました。悲しい。

 

昔はイグアナのいる島だった

サンティアゴ島には何の動物もおらず、上陸観察はあまり楽しめませんでした。

ダーウィンは、この島のことを「陸イグアナがたくさんいる」と記録しています。

その後時代が進み、人がヤギを連れ込みます。イグアナより背が高く、食べるスピードも早いヤギに草を取られたイグアナは、食べることができなくなって絶滅してしまいました。

ガラパゴス諸島のひとつ、ピンタ島固有の、最後の1匹のゾウガメ、ロンサムジョージが亡くなったというニュースを日本で聞いた時、頭では理解したつもりでいました。

でも今、何も動物のいないこの島を訪れて、それを心で感じました。もしピンタ島を訪れても、もうどこにもゾウガメが存在しないということ。

何だかとても寂しいです。

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クルーズ最終日の夜

船に泊まる生活は、今夜で最後。明日は陸に戻ります。

夕方、船のデッキで寝ていると、10羽のグンカンドリが船のスピードに合わせて頭上を飛んでいます。

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くるくるとまわりながら飛び交う様子は、いつまで見ていても飽きません。
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部屋に戻ると、可愛いサプライズ。今日はペンギン・デーです。

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クルーズ船での最後の夜。船のデッキチェアに寝転がって、コーヒー片手に満天の星空を眺めながら南十字星を探す、という憧れをひそかに抱いていました。

ところが実際は、毎日のスケジュールをこなすのが精一杯で、一瞬で寝落ち。結局この日も、南十字星どころか星空すら見る余裕はありませんでした。

明日はとうとう下船です。

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