イスタンブールには、オスマン帝国時代に建てられた美しいモスクがたくさんあります。
そのうちのひとつ、世界で最も美しいモスクとも言われるブルーモスクに行ってきました。
アクセス・見学の注意点
ブルーモスクがあるのはイスタンブールの旧市街。トラムの最寄駅Sultanahmet(スルタンアフメト)からは徒歩5分くらいです。
周辺の博物館などが9:00オープンの中、ブルーモスクは8時半から開いています(ただし金曜の午前中は入場不可なので要注意)。
日中は行列ができると聞いて戦々恐々としていたのですが、朝1番に行ったら全然待たずに入れました。
入り口は、観光客と礼拝者で分かれています。VISITORSの案内板に従って、入り口へ。
ブルーモスクはイスラム教の施設なので、服装に注意が必要です。女性は髪を隠し、露出を控えめに。
入り口で、髪を覆うスカーフを借りました。
借りられるのは上の写真の青いスカーフ。無料です。清潔で、特に気になることもありませんでした。もちろん自前のものでも大丈夫です。
肩や脚を露出している人は、入り口で布を借りて、肌を覆います。
ブルーモスクの見学は無料。帰りに出口で寄付をすることもできます。
モスクに入る時は靴を脱ぎます。
多くのモスクでは靴は脱ぎっ放しですが、ブルーモスクではビニール袋を貰えました。
美しいブルーモスク
中に入ると、淡いブルーの織りなす繊細な幾何学模様にうっとり。
モスクの正式名称は「スルタンアフメト・モスク」。オスマン帝国時代に、皇帝アフメト1世のために建てられました。
内部をじっくり見て回った後は、ブルーモスクとアヤソフィアの間にある広場にやって来ました。ここは撮影のおすすめスポット。南にブルーモスク、北にアヤソフィアを見ることができます。
広場から見たブルーモスク。繊細な佇まいが、本当に美しいです。
北にはアヤソフィアが見えますよ。
皇帝の寵妃
ブルーモスクのすぐそばには、アフメト1世とキョセム・スルタンの霊廟があります。
キョセム・スルタンは、アフメト1世から寵愛を受けた女性です。皇帝に仕えるハレムの女性達の中でも特別美しかったそう。
アフメト1世が若くして亡くなると、キョセムの息子が皇帝になりました。母后となったキョセムは、皇帝の裏で政権を握るようになります。
奴隷からオスマン帝国を操るまでに上り詰めたキョセムでしたが、その後、息子の寵妃との権力争いに敗れ、暗殺されました。
こんなところに古代遺跡
モスクの西側にやって来ました。ここは、イスタンブールがローマ帝国の一部だった時代に、競馬場があった場所です。
真ん中にそびえ立つのはテオドシウス1世のオベリスク。
ローマ帝国の皇帝テオドシウス1世が、競馬場を飾り立てるためにエジプトのカルナック神殿から持ち去り建てさせた物です。
そばにあるのは蛇の柱。こちらは古代ギリシアの遺跡から持ってきたもの。
こんなところで古代エジプトやギリシアの遺跡に出会えるとは。なんとも複雑な気持ちです。
礼拝時間に注意
ブルーモスクでは1日に5回礼拝があり、礼拝中とその前後は中に入れません。
礼拝の時間は毎日少しずつ変化します。当日の見学可能時間は、公式サイトから確認できます。
所要時間
ブルーモスクの見学は、30分あれば充分です。隣の霊廟にも行くなら1時間くらいあると良いと思います。
午後は礼拝が多いので、午前中がおすすめ。朝一は空いてました。