ガラパゴス諸島が楽しすぎたので、2年後に再訪しました。
ガラパゴスの観光方法は、クルーズとアイランドホッピングの2通り。
1度目はクルーズ、2度目はアイランドホッピングに参加しました。
クルーズは、船に滞在しながら島々を巡る方法で、アイランドホッピングは、島に滞在しながら日帰りツアーに参加する方法です。
どちらが良かったか?というと、個人的には、どちらかといえばクルーズのほうが面白かったです。
とはいえ、どちらが良いかは滞在日数や旅のスタイル次第。
ほぼ同時期にガラパゴスに行った友人は、アイランドホッピングのほうが楽しかったと言ってました。
クルーズとアイランドホッピングを両方体験してみて感じたメリット・デメリットを紹介します。
クルーズの良かった点・微妙だった点
圧倒的に効率の良いクルーズ
たくさんの島を訪れたり、大自然を堪能したいという人にはクルーズがおすすめ。
クルーズの良いところは、とにかく効率良くたくさん移動できること。
食事や就寝中に島から島へと移動するため、観光時間をたっぷり取ることができます。
特に定員の少ない小型船は、団体特有の待ち時間がほとんど発生しないので、さらに効率的。
毎日のスケジュールは島の散策とシュノーケリングでぎっしりで、軽く合宿状態でした。
もちろん疲れている時は、自分の意思で船に残ることもできますが、勿体ない精神で、ほぼ全てに参加しました。ハードだった。
船のデッキチェアに寝転がって、コーヒー片手に満天の星空を眺めながら南十字星を探す、というのをやってみたかったのですが、スケジュールをこなすのが精一杯で、毎晩一瞬で寝落ち。
結局、南十字星どころか星空すら見ることはありませんでした。
クルーズでしか行けない島がある
遠くの無人島は、クルーズでないと行くことができません。
そういった無人島ほど、人の事を全く恐れない動物を見ることができたり、手付かずの自然を感じることができます。
クルーズで訪れたヘノベサ島。様々な種類の鳥たちを目の前で見ることができたのは、この島だけ。
島ごとに景観が全く異なるので、たくさんの島に簡単に行けるのは、クルーズの大きなメリットです。
集団行動は多め
クルーズの場合、ガイドや他の乗船客と数日間、行動を共にすることになります。
特に小型船の場合、食事はひとつのテーブルを全員で囲みます。
会話は英語かスペイン語。英語は全く、という人は、少し辛いかも。
実際に体験したクルーズでは、乗船客15人のうち11人が、アメリカ人、オーストラリア人、ニュージーランド人のいずれか。後の4人は、日本人(私)、韓国人、アルゼンチン人、スウェーデン人でした。
100人規模の大型船なら、テーブルが分かれているようなので、そちらの方が気楽かもしれません。
船酔いから逃れられない
クルーズは、寝ても覚めても、食事中も海の上。
ガラパゴス諸島周辺は、時期や場所によっては波の荒いエリアがあります。
私は車酔い・船酔いし易いタイプ。
クルーズ中、常に船酔いに悩まされるということはありませんでしたが、一度だけ、大変な思いをしました。
訪れた2月は波が穏やかなシーズン。
それでもヘノベサ島からバルトロメ島に向かう時にめちゃくちゃ揺れました。それが夕食時間と重なってしまい、まさに地獄。
それでも船酔いしていたのは、15人中2人だけ。
「酔い止め飲んでたから」ってみんなに言われたんですけど、私だって飲んでたんですよ。
クルーズ体験記
申し込んだツアーのクルーズ船は、16人乗りの双胴船。
ツーリストクラスの船は、揺れがひどい、寝床が本気で狭い、シャワーが水しか出ないと過酷そうだったので、そこそこ良いクラスの船にしました。
船のデッキでのんびりしていると、グンカンドリの群れが低空飛行しながら船についてきました。
くるくるとまわりながら頭上を飛び交う様子は、まるでモビール。いつまで眺めていても飽きません。
部屋に戻ると、ペンギンがお出迎え。
日中は、島の散策とシュノーケリングの繰り返しです。
シュノーケリングでは、アシカと泳いだり、ペンギンを見つけたりと、毎回新しい驚きと発見の連続でした。
クルーズ4日目に下船しましたが、残りの乗客は全員10日間船で過ごし、ガラパゴス諸島を1周するのだそう。バカンス羨ましすぎる。
アイランドホッピングの良かった点・微妙だった点
自由時間を満喫できる
自分達のペースで、自由に行動したいという人にはアイランドホッピングがおすすめ。
アイランドホッピングでは、有人島に宿泊しながら日帰りツアーに参加します。
ツアーから帰ってくれば、自由時間。島のビーチで泳いでみたり、ギフトショップを巡ってみたりと、自由に過ごせます。これはクルーズにはない、圧倒的メリットでした。
ガラパゴス諸島は自然保護の観点から、ガイドなしで行けるエリアが限られています。
とはいえ個人で行けるビーチでも、アシカやウミガメと泳ぐことができて、充分に楽しめました。
クルーズより安い
クルーズは高いです。出発直前に余った席を安売りするラストミニッツセールがあるのですが、滞在期間が長くないと、それも狙えません。
滞在型であれば、ホテルのランクを落としたり、ツアーの参加を減らすなど、多少は費用を落とすことが可能。
訪れる島が限られる
ガラパゴスの有人島は、サンタクルス島、サンクリストバル島、イサベラ島、フロレアーナ島の4つ。
アイランドホッピングの場合、いずれかに滞在しながら近隣の無人島を観光するので、遠くの島には行けません。
とはいえ近場でも素晴らしい島がたくさんあるので、よほどの拘りがない限り、それほど大きな問題ではないと思います。
移動時間が無駄
アイランドホッピングの圧倒的なデメリットはこれ。
クルーズであれば、睡眠中や食事中に移動するので、到着後は船からそのまま無人島に上陸・観光できます。
日帰りツアーの場合、毎回ホテルから荷物を持って港に集合し、ボートに乗って、30分〜数時間かけて目的地に向かうので、移動で多くの時間を消費してしまいます。
そのため、1日に観光できる場所が、クルーズに比べて少なくなりがち。
コスパを考えると、クルーズの方が圧倒的に良かったです。
アイランドホッピング体験記
滞在したのはイサベラ島。空港のある島からイサベラ島までは遠く、ボートで2時間ほどかかりました。
イサベラへ向かう高速船は、通称ゲロ船。よく揺れる事で有名なので、戦々恐々としていましたが、天気が良かったからか、噂に聞くほど揺れる事なく無事到着。
通りでは、アシカやイグアナがごろごろ。
滞在したホテルはカサ・マリータ。
こじんまりとした宿で、ハンモックに揺られながら海を目の前に読書。まさに理想の休日です。
散歩ついでに訪れた早朝の入江では、アシカやウミガメと泳ぐことができました。
夕食後、ホテルのビーチへ。前回訪れた時にできなかった、南十字星探しのリベンジです。
瀕死のWiFiを使いながら星座の探し方を調べ、iPhoneの方位磁針アプリを駆使すること、みごと南十字星を発見!
居心地が良すぎて、このまま砂浜で眠ってしまいたかったです。
後から思うと、滞在日数が少ないのに滞在先をイサベラ島にしてしまったのは、失敗でした。
空港のあるサン・クリストバル島かサンタ・クルス島にしておけば、移動時間を大幅に減らすことができ、もっと有意義に時間を使えたのだと思います。
とはいえ、イサベラ島はとても良いところでした。時間にゆとりがあるなら、イサベラ島のアイランドホッピング、超おすすめです。