ガラパゴスには100以上の島々がありますが、観光客が上陸できるのは16島だけ。
ガラパゴス諸島の行き方と、実際に訪れた7島の見どころを紹介します。
ガラパゴス諸島の行き方
ガラパゴス諸島があるのは、南米エクアドル。本土から900km離れた場所にあります。
日本からガラパゴスへの直行便はなく、アメリカとエクアドル本土を経由して行きます。
ユナイテッド航空ならヒューストン、デルタ航空ならアトランタで乗り継ぎし、まずはエクアドルの首都キトに向かいます。
成田からアメリカまでは12時間ほど、アメリカからキトまでは5時間ほどかかります。乗継時間も合わせると、成田からキトまでは片道20時間以上。
航空券は、往復20〜30万円くらいです。アメリカで乗り継ぎをする場合はESTAの申請が必要なので、忘れずに。
キトからは、国内線でガラパゴス諸島へ向かいます。ガラパゴスの空港は2か所。バルトラ島とサン・クリストバル島にあります。
キトからガラパゴス諸島までの国内線は、アビアンカ・エクアドル(旧Aero Gal)やTame航空などが運行しています。
実際の旅では、ユナイテッド航空を利用しました。
ヒューストン空港では、入国審査に機械が導入されていて、混雑なくスムーズ。飲食店や免税店がそれなりに充実しているので、時間潰しできました。
エクアドルのキト空港にはフライデーズがありました。隣には空港直結のショッピングビルもありました。
帰国時、キト空港での待ち時間が長いなら、ラウンジ利用がおすすめ。食事が充実してますし、何よりシャワーが使えます。
3500円くらい払えば誰でも利用できます。プライオリティパスなら無料。
キト空港では帰国時、なぜか毎回別室送りになります。あやうく予定の飛行機乗り逃しそうになりました。本当に困る。
国内線アビアンカ・エクアドルのキャビン・クルー。真っ赤なスーツがかっこ良い。
アビアンカもTameも、機内サービスや機内食はほぼ同じでした。
アビアンカ・エクアドル(旧Aero Gal)の飛行機。イグアナマークが可愛い。
どちらの航空会社も、短いフライトながらドリンクとラップサンドの提供がありました。
イサベラ島
人の暮らす町がある、ガラパゴス最大の島です。
有人島とはいえ町が小さいので、自然との距離が近く、どこへ行っても圧巻の光景ばかり。
ガラパゴスペンギンがたくさん住んでいるので、運が良ければ一緒に泳げるかもしれません。
ガラパゴス諸島の観光スポットのほとんどは、公認ガイド(ナチュラリスト)が同行するツアーへの参加が義務付けられています。
イサベラ島は大きな島なので、ツアーのポイントがたくさんありますし、ガイド無しで行く事のできるポイントもいくつかあります。2泊しましたが、全然回りきれませんでした。
ちなみに、上陸の際には、入島料として別途5ドル払う必要があります。
ツアーポイントのティントレーラスでは、水中でペンギンに会えました!
ツアーポイントのロス・トンネル。波が荒い日は上陸できない絶景ポイントです。
ガイドなしで訪れることができる、プエルト・ビジャミルのビーチ。
早朝、港近くの入り江に散歩にいったら、アシカに会えました。
ノース・セイモア島
陸イグアナがたくさんいる無人島です。ガラパゴス最大の街を持つサンタ・クルス島のすぐ隣にあるため、アクセスが簡単。
可愛い赤ちゃんアシカに会えました。
バルトロメ島とサンティアゴ島
隣り合う2つの島は、荒涼とした景色とダイナミックな海が楽しめる無人島です。数は少ないながらも、ペンギンが住んでいます。
バルトロメ島のクレーター。まるで別の惑星のよう。
サンティアゴ島。黒い地面は溶岩。
海沿いの岩場に暮らすペンギンたち。
バルトロメ島の絶景ポイント。
シュノーケリングでは、幸運にも水中で何度かペンギンと鉢合わせしました。とはいえペンギンとの遭遇率なら、イサベラ島のほうが圧倒的に高いです。
アシカも遊びに来てくれました。
ヘノベサ島
とても小さな無人島ですが、たくさんの珍しい鳥たちが暮らしています。
美しいビーチがあり、人懐こいアシカたちと泳ぐことができます。
アカアシ・カツオドリ。足ヒレがあるのに、木に止まることができます。
立派なグンカンドリ。喉が赤いのは雄。
こんなにたくさんの鳥が見られたのは、この島だけ。有人島から遠く、クルーズに参加しないと行くのが難しいのが難点。
サンタ・クルス島
ガラパゴス諸島最大の街があり、ホテルやレストランが充実しています。
向かいのバルトラ島にはガラパゴス最大の空港があるので、アクセスも抜群。 ガラパゴス諸島にきたら、とりあえずこの島に行くという旅行者がほとんど。
便利な島ですが、他の島に比べて自然との距離が遠く、自力で簡単に行ける観光スポットは少なめ。
ナチュラリスト無しで行けるトゥルーガ・ベイ・ビーチ。
街中からビーチまでは、徒歩で1時間ほどかかります。
延々と続く海岸線のあちらこちらに、たくさんの海イグアナがいました。
野生のゾウガメがやってくる保護区エル・チャト。林の中を、ゾウガメが自由に行き来しています。
ここには溶岩で出来たトンネルがあり、歩いて中を通ることもできました。
チャールズ・ダーウィン研究所。様々な島のゾウガメがここで繁殖・保護されています。
ガラパゴス最大の街、プエルト・アヨラ。とても治安が良いです。
バルトラ島
ガラパゴス最大の空港がある島です。
入島料100ドルを払うと、ゾウガメとハンマーヘッドのスタンプを押してもらえます。可愛い可愛い。
荷物を受け取り到着ロビーに出ると、たくさんのガイド達が観光客を出迎えています。
バルトラ空港に着いたら、まずはガイドと共に港までバスで移動します。
バスの往復券は20ドル。
港についたら、それぞれの目的地へ。クルーズ船に乗り込むか、ボートに乗って隣のサンタ・クルス島へ向かいます。
バルトラ空港の出発ロビーには、ギフトショップやプライオリティ・パスで入れるラウンジもありました。
おすすめガイドブック
ガラパゴス諸島について載っている日本語のガイドブックは、ほとんどありません。
そんな中でも比較的役立ったのが 「地球の歩き方 エクアドル」 と、「ガラパゴス諸島完全ガイド」。
「地球の歩き方 エクアドル」は、エクアドルの基本情報や注意事項、街や観光地について載っている数少ないガイドブックです。エクアドルの他にペルーなども載ってます。
ガラパゴス諸島に関することなら、同じく地球の歩き方シリーズ、Gem stoneの「ガラパゴス諸島 完全ガイド」がおすすめ。ガラパゴス諸島の観光で知っておくべきことをだいたい把握でいます。
ガラパゴスの歴史
ペンギンは南極からやって来た
ガラパゴスの動物は、そのほとんどがガラパゴスにしかいない固有種です。
もともとは別の場所に住んでいましたが、海に流されガラパゴスに辿り着き、独自に進化しました。
アシカは北アメリカから、イグアナは南アメリカから、ペンギンやオットセイは南極からやってきました。
私は地獄に来てしまったようだ
ガラパゴス諸島を初めて発見したのは、16世紀のパナマ司教。南米大陸を目指す途中で潮に流され、ガラパゴスに漂流してしまいます。
あまりにも荒涼とした光景や、見たこともない巨大な爬虫類を目にして、私は地獄へ来てしまったようだ、と思ったそう。
飢えと渇きで船員が死んでいく中、この司教はサボテンを食べて何とか生き延び、無事に帰国しました。
それから人々の間で、海のむこうには本物の地獄がある、と噂されるようになり、地図にもガラパゴス諸島が描かれるようになります。
ダーウィンは26歳だった
白髪と長い髭の姿で有名なダーウィンですが、ガラパゴスを訪れたのは26歳の時。
イギリスの測量船ビーグル号に同乗し、5年かけてアメリカ大陸を巡りながら、そこで見た野生動物、先住民、開拓地の様子や出来事を記録しています。
ダーウィンがガラパゴスを訪れたのは、人生でこの1度だけ。
イギリスへ帰国後、ガラパゴスで見た物や聞いた話などを基に、最終的には進化論を導き出します。
お土産
ガラパゴスの空港や街中のギフトショップには、ガラパゴスに住む動物モチーフの可愛い雑貨がたくさん売ってます。
自分用に可愛いアクセサリーや雑貨、本を買って帰りました。
エクアドルはカカオの産地です。親しい人や家族へは、エクアドル産のチョコレートがおすすめ。
República del Cacaoは、空港やPlaza Fochにあるチョコレート専門店です。ドライフルーツをチョコレートでコーティングしたシリーズが美味しかったです。値段はかなり高め。
Pacariは、空港やお土産屋さんでよく売っているチョコレートです。エクアドルに行ったらいつもこれを買って帰っていたのですが、最近日本のデパ地下でも売っていてびっくりしました。値段はそこそこ高め。
エクアドルには、小分けで大量に入っていてそこそこ美味しい、お土産がほとんどありません。ばら撒き用のお菓子を買うなら、アメリカ乗継の際に、免税店で何か購入した方が喜ばれそうです。