KING&QUEEN展に行ってきた|ドラマチック過ぎる王室史が面白い!感想・グッズ・所要時間と混雑状況

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上野の森美術館で開催されている「キングアンドクイーン展 ―名画で読み解く英国王室物語―」に行ってきました。

展示内容は、イギリス歴代王・王妃たちの肖像画と、そこに秘められた歴史ドラマ。

解説には、書籍「怖い絵」シリーズで一世を風靡した中野京子さんも参加しており、ドラマチックな小ネタが満載。

世界史好きはもちろん、英国史にあまり詳しくない人でも、肖像画の裏に隠された物語にきっとわくわくするはず!

 

上野の森美術館へ

チケットは、前売り券を事前購入しておきました。時間指定券で、朝一番の10時に入場。

上野の森美術館は、上野公園の中にあります。上野駅からは歩いて5分くらい。

到着したのは10時直前。訪れたのは日曜日。既に少しだけ並んでいましたが、当日券の販売もしていました。

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建物に入り、まずは音声ガイドをレンタル。600円と地味に高い。

展示室内の解説が充実していたので、音声ガイドがなくても大丈夫そうな感じでしたが、借りたほうがじっくり鑑賞できて面白いと思います。

 

離婚、斬首。妻を6人変えた王

展示は16世紀のチューダー朝から始まります。室内は真紅に統一され、重厚な雰囲気でした。

見どころは、6人の妻を持ったヘンリー8世と、その妻たち、子供たち。

なんとこの王様、離婚をするために新しい宗教を創設し、気に入らない妻は処刑してしまうという、とんでもない経歴の持ち主。

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ヘンリー8世は、男の子を産まない妻キャサリンとの離婚を望みますが、カトリックのままでは離婚することができません。

そこで、離婚のできる国教会を作り、改宗し、妻と離婚。愛人だった宮廷の侍女アン・ブーリンと再婚します。

ところが、そのアン・ブーリンも男の子を産まなかったため、なんと反逆罪で処刑してしまいます。

こうしてヘンリー8世は、離婚、処刑、死別と次々と妻を変えるのですが、遂に男の世継ぎを得ることはできませんでした。

続いて即位したのが、最初の妻キャサリンの娘メアリー1世。

信仰の厚いカトリック教徒で、プロテスタントの信者を次々と処刑したため、ブラッディ・メアリーとも呼ばれています。

メアリー1世の死後即位したのは、アン・ブーリンの一人娘エリザベス。

母アン・ブーリンは2歳の時に処刑され、腹違いの姉メアリー1世からは嫌われ、一時はロンドン塔に幽閉されていたこともありました。

当時、世界で絶大な権力を持っていたのはスペイン。大航海時代に南米を植民地にし、イスラム勢力のオスマン帝国を破り、世界の覇者となっていました。

女王となったエリザベス1世は、海賊ドレイクを海軍の指揮官に任命し、スペインの無敵艦隊を破り、英国の世界進出への道を切り開きました。

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エリザベス1世は、国との結婚を宣言し、生涯誰とも結婚しなかったため、ヴァージン・クイーンと呼ばれています。アメリカのヴァージニア植民地やバージニア州の名前も、その由来はエリザベス1世からきています。

この辺の話は、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン主演の映画「ブーリン家の姉妹」や、衣装の豪華さが話題となった映画「エリザベス」で題材にされています。観ておくと面白いかも。

 

処刑された王

エリザベスには子供がいなかったので、親戚から王を迎え入れ、スチュアート朝が始まります。

しかし王の独裁政治に反乱が起こり、当時の王チャールズ1世は処刑。英国史で唯一、王のない時代を迎えます。

しかし今度は、反乱を率いたクロムウェルが独裁政治を始めてしまいます。そのためクロムウェルの死後、すぐに王政が復活。

このあたりから、王は徐々に権力を失い、イギリスの政治は議会が動かすようになります。

スチュアート朝最後の王は、アン女王。17回も妊娠したけれど、流産を繰り返したのだそう。

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王族の世継ぎ問題、重圧過ぎる。

 

夫の喪に服し続けた女王

再び親戚から王を迎え入れ、ハノーバー朝、そしてヴィクトリア女王の時代になります。

当時のイギリスは、産業革命と植民支配による絶頂期。ヴィクトリア女王は、植民地インドの女帝も兼任していました。

展示では、若くして女王となり、その愛らしさから国民に祝福された初期、そして夫を深く愛し、死別による孤独に悩まされた晩年の姿が紹介されています。

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ロイヤルファミリーの歴史は続く

最後のエリアは、現在も続くウィンザー朝です。

展示室のデザインが、フォートナム&メイソンを思わせる淡いブルーに変わりました。

ウィンザー朝で有名な人といえば、ジョージ6世。アカデミー賞作品賞を受賞した映画「英国王のスピーチ」の、あの英国王であり、エリザベス女王のお父さんです。

兄の恋愛スキャンダルにより急遽、王の座を継ぐことになったジョージ6世。

時代は第二次世界大戦。国民へのスピーチをしなければならない立場のジョージ6世は、吃音という大きな悩みを抱えていました。

敵国を率いるのは、演説上手で有名なヒットラー。

そんなジョージ6世と、王を支えた周囲の人々の温かい物語です。

そして展示は現在のロイヤルファミリーへ。エリザベス女王の若い頃から現在までの、沢山のポートレートが並びます。

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ダイアナ妃、キャサリン妃、メーガン妃のポートレートもありました。

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所要時間・混雑状況

展示を全て見終わるまでにかかった時間は、2時間くらい。

上野の森美術館はそれほど大きな美術館ではありませんが、混んでいたのと、解説の内容が充実していたので結構かかりました。

歴代王、女王とその愛人や子供たちが余すことなく紹介されていて、予想以上に内容が濃かったです。

開催から2週間しか経っていないうえ、朝一番に行ったわりには、結構混んでいました。

とはいえ肖像画自体が大きいので、それほど人混みに悩まされる感じではありませんでした。

ただし、時代が進むにつれポートレートが写真へと変わり、小さな写真の前には人集りができていました。

 

ギフトショップは英国グッズ満載

出口手前は、グッズ売り場になっています。

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肖像画でこれほどたくさんのグッズが作れるものなのか、と驚くほどの種類の豊富さ。女王の絵がプリントされたマスクケースまで売ってました。

美味しそうなお菓子や紅茶も売っていましたが、さすが英国王室御用達、小さな箱で数千円。たかすぎる。

英国王室御用達の雑貨も色々と売られていたので、英国ブランド好きの人には堪らないかも。

f:id:fullofwanderlust:20201026190024j:imageウェッジウッドの皿や英国王室御用達の雑貨たち。

f:id:fullofwanderlust:20201026190251j:imageモルトンブラウンで産め尽くされた棚。

オリジナルグッズも売ってました。

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