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【クレタ島】クノッソス宮殿に行ってきた|アクセス、入場料、歴史、観光の見どころを徹底解説!

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ギリシャのクレタ島にある「クノッソス宮殿」。ギリシャ神話の怪物ミノタウロスを閉じ込めていた伝説の迷宮とも言われていて、クレタ島最大の観光スポットとなっています。実際に行ってきたので、クノッソス宮殿の行き方や見どころ、観光情報を徹底解説します。

 

 

クノッソス宮殿とは

クノッソス宮殿は、紀元前2000年頃に建てられた宮殿跡です。当時クレタ島で栄えていたのはミノア文明。ヨーロッパで最初に栄えた文明のひとつです。芸術が盛んで、古代エジプトとの海洋貿易も行なっていました。女神を崇め、多産や豊作を願って様々な儀式が行われていたことや、宮殿に城壁がないことから、とても平和な文明だったと考えられています。

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行き方

クノッソス宮殿は、クレタ島の街イラクリオンからバスで30分ほどの場所にあります。中心地からは少し離れていますが、行き方はとても簡単。街の中心にある考古学博物館からバスに乗り、終点で降りればクノッソス宮殿に到着します。バスの本数は多く、少し待てばすぐにやって来ます。片道2.5ユーロ。支払いはバスに乗ってからで大丈夫です。

バス停の場所はここ。考古学博物館のそばの、薬局の前あたりです。

バス停の場所がわからなければ、博物館の人に聞けば教えてくれます。

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この看板が目印。ここでバスを待ちます。クノッソス行きは2番バス。行き先に「2 KNOSSOS」と書いてあるバスが来たら乗り込み、終点まで乗っていれば到着です。

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バスの景色がイラクリオンの大都会から、荒涼とした大自然に変わったらあと少し。

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終点でバスを降りたら、クノッソス宮殿までは歩いてすぐです。

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ここが入り口。人数が集まればガイドをつけることもできますが、日本語のガイドはいません。

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帰りのバスは、行きに降りた場所の反対側から出ています。

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20番の港行きのバスで、元いた博物館付近まで戻れました。

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営業時間・入場料

営業時間: 8時~20時(冬は17時まで)

入場料: 16ユーロ (考古学博物館と共通で3日間有効)

観光の所要時間は1時間半〜2時間ほどです。

見取り図

クノッソス宮殿は広く複雑で、立ち入り禁止区域が多く、全体像を把握するのが難しいです。観光で見られる主な見どころを紹介します。

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入り口から順路に従って歩いていくと、最初に目を引くのは南門(South Propylaeum)。

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西から続く行列の廊下は、この南門の前を通り中庭まで続いていました。廊下の壁には、南門に飾られているような壁画が描かれていたそうです。

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ちなみに、クノッソス宮殿の壁画は全てレプリカ。本物は考古学博物館にありました。

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南門の壁画のそばから階段を登り歩いていくと、壁画のレプリカを集めた部屋があります。場所は王座の部屋の上あたり。1番有名なのは牛跳び(Bull-leaping)の壁画。ミノアでは実際に牛跳びが行われていたそうです。

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こっちが博物館にある本物。
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南門まで戻り、中庭に向かう道を進むと、途中に聖なる角(Horns of Consecration)のレプリカがあります。

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このモチーフは、かつて宮殿の一部によく使われていたそう。

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聖なる角の前を通り過ぎ、中庭に向かって進んでいくと、首元にユリのネックレスを着けたユリの王子の壁画(Prince of the Lillies)があります。

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本物の壁画は、腕や足が立体的になっています。

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ミノア文明の宮殿の特徴は、真ん中に広い中庭(Central Court)があること。ここで様々な儀式が行われていたのかもしれません。中庭の西側には、階段を挟んで右に王座の部屋、左に神殿がありました。

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現在は立入禁止区域となっている神殿の奥の宝庫からは、有名な蛇の女神(Snake of Goddess)が発掘されています。

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中庭の階段横にあるのは王座の部屋(Trone Room)。部屋の中にはギリシャ神話の伝説の動物グリフィンが描かれています。

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中庭の西側にあるのは大階段(Grand Staircase)。中には入れないので、上から横から覗くしかありません。

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黒い柱が印象的なこの広間は王の間。王が住んでいた場所だと考えられています。壁にミノア文明の象徴である両刀斧(ラブリュス)の印が彫られていたので、両刀斧の広間(Hall of the Double Axes)とも呼ばれています。ラブリュスは、迷宮“ラビリンス”の語源です。クノッソスを伝説の迷宮と呼ぶ所以は、そこから来ているのかもしれません。

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王の間のすぐそばにあるのは王妃の間(Queen’s Megaron)。王妃の部屋と考えられているこの場所には、イルカの壁画や踊り子の壁画があります。入り口が開いていなかったので、柵の隙間から撮影しました。

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博物館にある本物。発見されたのは壁画のごく一部。ここからどうやって全貌を推測したのでしょうか。不思議でなりません。

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1番北にあるのは赤い牛の壁画と北口(North Entrance)。クノッソス宮殿を象徴する場所です。

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こちらが博物館にある本物。4000年前はどのような色合いだったのでしょうか。気になりますね。

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事前に考古学博物館に行こう

イラクリオン考古学博物館は、クノッソス宮殿と並ぶ人気観光スポットです。ここではクノッソス宮殿で発掘された壁画や遺物の本物を見ることができます。規模が大きいので、じっくり見ると2時間かかりますよ。

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順番としては、博物館に先に行き、ある程度知識をつけてからクノッソス宮殿に行くのがおすすめ。クノッソス宮殿との共通チケットは16ユーロ(3日間有効)。共通チケットを購入したら、クノッソス宮殿に行くまで失くさないよう気をつけてくださいね。

・営業時間: 8時~20時(冬は15時まで)

・所要時間: 1~2時間

博物館は一階と二階に分かれていて、一階はミノア文明に関する展示、二階はクノッソス宮殿の壁画とミノア以降からローマ時代の展示があります。

ミノア文明の壺。イルカの壁画といい、海をモチーフとしたデザインが多いです。明るく開放的な文明だったことがうかがえます。

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装飾品も、おしゃれなものばかりでびっくり。今でも充分通用しそうです。これだけ着飾っていたというのは、平和で豊かだった証ですね。

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クノッソス宮殿の模型もありますが、正直これを見てもよくわかりません。

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今は誰も読めなくなってしまった古代文字。いつか解読されるといいですね。

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宮殿にまつわるギリシャ神話

ギリシャ神話の怪物ミノタウルスを閉じ込めていたと言われるクノッソス宮殿。その神話の内容は、こんな感じ。

ある時クレタ島のミノス王は、海の神ポセイドンから美しい雄牛を貰います。その牛を生贄として捧げる約束をしていたミノス王は、立派な雄牛を手放すのが惜しくなり、かわりに別の牛を献上しました。怒ったポセイドンは、ミノス王の妻が雄牛との子を産むよう呪いをかけます。こうして産まれた怪物こそ、体が人間、頭が牛のミノタウロスでした。

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困ったミノス王は迷宮を作り、そこにミノタウロスを閉じ込めます。そしてミノタウロスの食料として、アテネの若い男女を生贄として捧げるようになりました。

その噂を聞きつけ、ミノタウルス退治に乗り出したのは、アテネの英雄テセウス。自ら生贄に志願し、クレタ島にやってきます。ミノス王の娘アリアドネは、そんなテセウスを見て恋に落ちます。アリアドネはテセウスに糸玉を渡し、糸を入り口から垂らし続け、迷子にならよう助言しました。迷宮に送られたテセウスは、遭遇したミノタウロスを倒し、入り口から垂らし続けたアリアドネの糸を辿り、無事に迷宮からも脱出しました。

発掘者アーサー・エヴァンズ

3000年の時を経て、クノッソス宮殿を神話から現実の世界に蘇らせたのは、イギリスの考古学者アーサー・エヴァンズ。ミノア文明の第一人者です。エヴァンズは、発掘とともに遺跡の復元も行いましたが、証拠が乏しいまま憶測で進めた部分が多く、コンクリートで固めるなど大掛かりに手を加えたため、その評価は賛否両論です。

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ヴェントリスと線文字B

エヴァンズがクノッソス宮殿で発掘したものの中には、古代文字「線文字A」や「線文字B」の書かれた石版もありました。エヴァンズの発掘した線文字Bを解読したのは、マイケル・ヴェントリス。14歳の時に、美術館で偶然出会ったエヴァンズから、クノッソス宮殿で発掘された古代文字が未解読であることを聞き興味を持ちます。その後学業や仕事の傍ら個人的に研究を行い、わずか30歳で線文字Bの解読に成功しました。しかしその4年後にヴェントリスは亡くなり、線文字Aは現在も未解読のままです。

おわりに

クノッソス宮殿は野外の遺跡です。日中は日差しが強烈で暑く、水、日焼け止め、帽子は必須。ギリシャの夏は20時頃まで明るく、クノッソス宮殿に到着した17時はまだ昼間のように暑かったです。夕方はほぼ全ての壁画や建物が逆光になるので、綺麗な写真を撮るなら午前中の方が良いかもしれません。