【あらすじ感想】Netflixオリジナル歴史ドラマはおすすめ!ラストツァーリ・オスマン帝国・ローマ帝国

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数ある歴史ドラマの中でも、面白い作品を見つけてしまいました。Netflixオリジナルシリーズです。

正確には、ドキュメンタリー風ドラマ。架空の登場人物や余計なエピソードはほぼ無し。途中、専門家の解説やナレーションが控えめに入ります。

各エピソードが6話と短くまとめられているので、高校レベルの世界史入門としてもおすすめ。ストーリーの主軸は、ほぼ史実通りに進んでいきます。

話を盛り上げるための脚色が、多かれ少なかれ見受けられますが、大切なのはイメージ。

歴史に名を刻んだ人々が、どんな決断を迫られ、どう行動を起こし、そして何が起きたのか。それをハリウッド級の圧巻の映像で、楽しみながら観ることができました。

それぞれのあらすじ感想(ネタバレなし)です。

ラスト・ツァーリ

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父の死により、26歳でロシア帝国の皇帝となったニコライ2世。妻であり皇后のアレクサンドラとは、当時では珍しい恋愛結婚で、4人の娘にも恵まれていた。

さらに待望の男の子を授かったものの、その子が血友病であることが発覚。

皇后アレクサンドラは、サンクトペテルブルクで神の人として名声を高めていた祈祷僧ラスプーチンの噂を耳にし、息子を治療するよう依頼する。

ラスプーチンが祈祷を捧げると、驚くことに息子の症状は改善するのだった。

一家は次第にラスプーチンを盲信するようになり、やがて周囲の忠告を聞かなくなる。

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時代は日露戦争、そして第一次世界大戦の真っ只中。

相次ぐ戦争と貧困に苦しむ民衆は、我慢の限界に達していた。

ロマノフ朝最後の皇帝一族と、怪僧ラスプーチンの話です。ニコライ2世は、大津事件や日露戦争など、日本とも色々と関わりのあった人です。

エピソードでは、日露戦争、血の日曜日、ストルイピンのネクタイ、第一次世界大戦、そしてロシア革命と続く激動の時代を、さらっと6話にまとめてくれています。

冒頭は、革命の生存者として、自らを皇帝の末娘アナスタシアだと名乗り、世間を騒がせた女性の登場から始まります。これも事実。

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話の途中で資料映像や写真がたくさん出てくるのですが、これが結構生々しい。こんなに恐ろしいことが、実際に起きたんですね。

目を覆いたくなるようなシーンもありますが、怖いもの見たさで見切ってしまいました。おそロシア。

オスマン帝国

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19歳にしてオスマン帝国の皇帝となったメフメト2世は、東ローマ帝国の都コンスタンティノープルを攻めることを計画する。

そこは、1000年間、誰も破る事のできなかった巨大な壁によって守られる、難攻不落の都だった。

1人の男が前代未聞の戦いに挑む。

オスマン帝国は、東方で勢力を拡大していたイスラム教徒の国です。

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対する東ローマ帝国(ビザンツ帝国)は、ローマ帝国にルーツを持つキリスト教国家です。既に領土のほとんどを失っていましたが、それでも存続できていたのは、都が強固な壁に守られてきたから。

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そしてこの攻防戦が、とても激しい。これを大迫力の映像で観られる日がくるなんて、Netflixにはもう感謝しかありません。

話が映画向けというか、派手なんですよね。特にメフメト2世の奇策には驚かされます。若さゆえの柔軟さでしょうか。

そして圧倒的に不利な状況の中、徹底的に抵抗し続ける東ローマ帝国にも驚かされます。

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ちなみにコンスタンティノープルは、現在はトルコ最大都市のイスタンブールになっています。

ローマ帝国

エピソードが3つあり、主人公はそれぞれコモドゥス、カエサル、カリグラです。

まずは1番有名なカエサルから。

カエサル

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内乱が続く古代ローマ。軍人カエサルは、資産家クラッススと名将ポンペイウスの力を借りて、ローマの実権を握る。さらにローマの北に広がるガリアを次々と侵略し、名声を高めていく。

しかし同時に、元老院との間に亀裂が生じ始める。

古代ローマ最大の野心家と言われた、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の生涯です。

カエサルのカリスマ性、そして波瀾万丈な人生が凄まじいです。エジプトの女王クレオパトラの登場も華やか。

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カエサルが活躍したのは、キリスト誕生より50年ほど前のこと。

当時のローマは混乱期で、政治が上手く機能していませんでした。しかしカエサルの登場によって、その後のローマは大きく変わります。

話がすっきりしていてわかりやすいので、クラッスス、ポインペイウス、アントニウスが誰が誰だかわからなくなる、みたいな暗記地獄からも抜け出せるでしょう。

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フランス最初の英雄、ウェルキンゲトリクスも出てきます。

コモドゥス

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コモドゥスは、映画「グラディエーター」で悪役として登場した皇帝です。主人公マキシマスが復讐を誓った相手です。

グラディエーターのストーリーやマキシマスの存在は作り話ですが、コモドゥスが皇帝ながら剣闘士として競技場に立ったことは事実。

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そしてコモドゥスの父が、優れた皇帝達として名高い五賢帝の最後の1人であるのも事実。

それにしても、古代ローマでは動物や人間同士の殺し合いを見せ物にしていたなんて、恐ろしすぎる。少なくとも、この時代の奴隷にはなりたくないですね。

カリグラ

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カリグラは、コモドゥスやネロと並ぶ、悪名高いローマ皇帝です。

子供の頃に父が殺され、家族と離れ離れになり、監禁され、辛い少年時代を過ごしました。

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前2つのエピソードと比べると、地味な話かもしれません。とはいえカリグラのことをよく知らなかったので、それなりに面白く観られました。

ローマ帝国シリーズは、他2作品に比べて脚色が多い気がします。時代が時代なので、何が本当かは誰にもわからないですけどね。