ロンドン公演が閉幕。オペラ座の怪人というミュージカルの魅力

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ミュージカルの代名詞とも言える、オペラ座の怪人。

その原点であるロンドンのウエスト・エンドでの公演が、無期限の閉幕という発表がありました。

閉幕はあくまでもこの状況下とリノベーションのためであり、再開の目途が立てば、再びロンドンに戻ってくる予定、とも語られています。

 

初めてオペラ座の怪人を観た場所、それがウエストエンドのハー・マジェスティーズ・シアターでした。

暗闇に立ち込める霧。

水面に揺らめく蝋燭の光。

オペラ座の地下で繰り広げられる、美しく幻想的なシーンは鳥肌もの。

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もともと舞台に興味が無かった私にミュージカルの魅力を教えてくれたのが、ウエスト・エンドのオペラ座の怪人でした。

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「オペラ座には、幽霊がいる」

80年代のパリ、オペラ座。次々と起きる怪奇現象に、役者たちは、「オペラ座には幽霊が住み着いている」と噂します。怯えたプリマドンナは、初公演直前に主役の座を降りてしまいました。

そんな中、踊り子のクリスティーヌは素晴らしい歌声を披露し、見事代役に抜擢されます。

実はクリスティーヌは楽屋の裏で、顔も名前も知らない「音楽の天使」から密かに歌のレッスンを受けていたのです。

原作者のガストン・ルルーは、当時実際にオペラ座で幽霊が出るという噂を聞き、この物語の着想を得たそう。

クリスティーヌを誘う怪人の歌声と、闇に浮かぶ蝋燭の幻影。

その不気味さが、ヨーロッパの古典的な美しさをより一層引き立てています。

 

ミュージカル「オペラ座の怪人」

オペラ座の怪人のオリジナルは、1909年にフランスで発表された小説です。この原作をもとに、これまで数々の映画やミュージカルが生み出されてきました。

中でも最も有名なのが、アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲のミュージカル。誰もが知っている、あの名曲を使った作品です。

1986年にウエスト・エンドでサラ・ブライトマンを主演に初公演が行われ、今年で34年目となるロングラン作品となりました。

ウエスト・エンドのハー・マジェスティーズ・シアター。初回公演からずっとオペラ座の怪人を公演し続ける、もはやオペラ座の怪人専用の豪華な劇場です。

f:id:fullofwanderlust:20200730231029j:imageHer Majesty's Theatre | Official Box Office | LW Theatres

その後、ロイド・ウェバー版のオペラ座の怪人は世界中で公演され、日本でも劇団四季による公演が行われています。

ウエスト・エンドではレ・ミゼラブルに次ぐ2番目のロングラン、ニューヨークのブロードウェイでは史上最長のロングラン作品となっています。

 

舞台の物語を、舞台で観る

オペラ座の怪人は、舞台で観ることでより面白くなる作品だと思います。

というのも、オペラ座という劇場を舞台とした物語だから。

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舞台を観ている観客役は、私たち。観客そのものがエキストラであり、もはや物語の一部なのです。

現実と空想を隔てるはずの舞台幕すら、この物語の中では本物。3Dメガネを装着しなくても、私たちはすでに物語の中にいるのです。

舞台の上を跳ねる踊り子達。

頭上に輝く豪華絢爛なシャンデリア。

シアターに鳴り響く美しい歌声。

物語と一体になれる場所、それがハー・マジェスティーズ・シアターでした。

というわけで、オペラ座の怪人を観るなら、同じくロイド・ウェイバーによる2004年の映画も良いですが、個人的には25周年記念公演の、舞台映像がおすすめ。

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画面越しとはいえ、初めて観た時の感動が蘇りました。

Amazonプライムなどで観ることができますよ。

一刻も早く、ウエスト・エンドに怪人が戻ってきてくれますように。