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オスマンの至宝【トプカプ宮殿】観光の見どころ、歴史、ハレムを徹底解説

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トルコのイスタンブールには、モスクだけでなく美しい宮殿があるのをご存知ですか。旧市街にある「トプカプ宮殿」は、トルコで600年以上栄えたオスマン帝国の皇帝によって建てられた美しい宮殿です。宮殿内では、ヨーロッパ中から集められた女性たちが暮らした「ハレム」や、当時の栄華を偲ばせる煌びやかな財宝を見ることができますよ!トプカプ宮殿の歴史や見どころを紹介します。

 

トプカプ宮殿て何?

トプカプ宮殿は、オスマン帝国の歴代皇帝の住居であり、政治の中心になった場所です。

今のトルコ共和国ができるまで、イスタンブールを支配していたのはオスマン帝国。ルネサンスや鎌倉時代の頃から、第一世界大戦まで続いた歴史の長い国です。最盛期には、今のハンガリーやギリシャ、ウクライナ、エジプトまで支配する大帝国でした。

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それより前のイスタンブールはコンスタンティノープルと呼ばれ、キリスト教国家「ビザンツ帝国」の領土でした。15世紀になると、オスマン帝国の皇帝メフメト2世は、難攻不落と言われていたビザンツ帝国の城壁を大砲で破壊し、コンスタンティノープルに攻め込みます。そしてビザンツ帝国を滅ぼすと、そこにトプカプ宮殿の建設を命じ、皇帝の住居としました。

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20世紀になると、弱体化していたオスマン帝国は滅び、新しくトルコ共和国が誕生します。初代大統領アタチュルクはトプカプ宮殿を博物館として一般公開しました。オスマン帝国の華やかな面影を今に残すトプカプ宮殿は、イスタンブールの中でも非常に人気の高い観光名所となっています。

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こちらはトプカプ宮殿の見取り図。入り口は左側の「挨拶の門」です。門を抜けると最大の見どころ「ハレム」の入り口があります。更にその奥の「幸福の門」の先には、宝物館や聖遺物館のある「第三の庭」、レストランのある「第四の庭」へと続いています。

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“禁じられた場所” ハレム

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“禁じられた場所”の意味をもつハレム。ハーレムの語源にもなっています。ここは、皇帝に捧げるために、異国から奴隷として連れてこられた女性たちが暮らす場所でした。イスラム教では、イスラム教徒を奴隷にすることができないため、連れてこられた女性たちはキリスト教など異教徒ばかり。奴隷市場や捕虜、他国からの献上によって集められました。

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オスマン帝国では、皇帝は誰とも結婚せずに、ハレムの女性たちと子供を持つのが普通でした。皇帝が亡くなると、子供たちの中から次の皇帝が選ばれ、残りの子供たちは殺されてしまいます。更にハレムの女性は、自分の子供が皇帝になれば、その母親として政治を操ることも可能でした。ハレムでは、皇帝の愛を勝ち取り、自分の子を皇帝にするための血生臭い争いが絶えませんでした。

ハレムの見取り図と見どころ

観光客が訪れることができるのはピンク色の部分のみ。過去に起きた火災でかなりの損傷を受け、敷地のほとんどが修復中です。ハレムの各部屋を順に紹介します。

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黒人宦官の部屋

黒人宦官は、エジプトから連れてこられた奴隷です。去勢され、ハレムの女性たちの世話を任されていました。ハレムに入ることが許される男性は、皇帝、皇子、そして宦官だけだったそう。通路には暗くて小さい部屋が並んでいました。
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母后の部屋

皇帝の母親(母后)が住んでいた部屋です。ハレムの女性には階級制度があり、皇帝に献上されたことがあるか、子供を産んだかどうかで与えられる部屋や暮らしが違いました。中でも1番強い立場にあったのが母后。ハレムの奴隷であることに変わりありませんが、時には皇帝である息子の裏で、政治を操ることもありました。奴隷といえど、登り詰めれば母后になれる。その座を巡って、ハレムでは嫉妬や策略が尽きなかったようです。

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皇帝の間

ハレムで最も大きく煌びやかな部屋です。皇帝は、ここで自分の母親や妻とその子供たち、そしてお気に入りの女性たちと面会していました。さすが皇帝の部屋、とても豪華です。

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ムラト三世の部屋

トルコで最も有名な建築家ミマール・スィナンによって作られた部屋です。スィナンは元々キリスト教徒でしたが、徴兵され改宗し、オスマン軍として戦場で塀や橋の建造に携わりました。腕を見込まれたスィナンは、オスマン帝国直属の建築家となり、数えきれないほどの作品をイスタンブールに残しました。

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皇子の部屋(黄金の鳥籠)

オスマン帝国では兄弟殺しが認められていて、次の皇帝が決まると、皇帝の他の子供たちは殺されてしまうのが常でした。時代が進むと兄弟殺しは無くなりますが、代わりにハレムの一角に幽閉されるようになりました。黄金の鳥籠とも呼ばれた狭い部屋での幽閉生活で、気が触れてしまうことも少なくなかったとか。

寵姫たちの部屋と中庭

1番最後の区画にあるのは広々とした中庭。その横には皇帝のお気に入りの女性たちが暮らしていた建物があります。

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煌びやかなのに、どこか薄暗く閉鎖的なハレム。身寄りもなく、外に出ることもなくここで暮らしていくなんて、本当に息が詰まりそう。

まだまだある!トプカプ宮殿の見どころ

トプカプ宮殿はハレム以外にも見どころがたくさん。順に紹介していきます。

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第二の庭は、政治や公的行事が行われた場所です。中央にそびえ立つのは「正義の塔」。その下にあるのは「会議の間」。

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会議の間

正義の塔の下にある部屋は「会議の間」。大臣達によって会議が行われていた場所です。皇帝は、部屋の奥にある窓から会議を聞いていたそう。オスマン帝国の皇帝は、600年という歴史の中で、次第に政治を部下や母親に任せきりにしてしまいます。それがオスマン帝国衰退の原因のひとつと言われています。

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幸福の門

第三の庭に通じる門です。これより先は、皇帝のプライベートな空間でした。

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謁見の間

幸福の門の真裏にあるのは「謁見の間」。海外から来た大使などが、皇帝に謁見した場所です。

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アフメト三世の図書館

第三の庭の真ん中にあるのはアフメト三世が建設を命じた図書館です。王室の人のために、コーランや神学などの学術書が3000冊以上収められていたそう。比較的新しい建物だからか、明るくて繊細で色使いがおしゃれ。

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宝物館

オスマン帝国は、歴史上侵略や略奪をほとんど受けることがなかったため、財宝のほとんどが今もイスタンブールに残っています。世界の歴史を振り返ると、これってかなり珍しいことですよね。宝物館では、贅を尽くした装飾品やエメラルドに彩られた美しい品々、そして86カラットの眩いダイヤモンドが展示されています。訪れた時は改装中で、中に入れず。悔しい。

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聖遺物館

オスマン帝国に伝わる聖遺物がある場所です。展示されているのは預言者ムハンマドの足型、モーゼの杖、聖ヨハネの腕など。本物なの?と疑いたくなるものばかりですが、中はすごい人混みで、まるで日曜日の美術館状態。展示物になかなか近づけません。内部は撮影禁止でした。

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第四の庭とキョシュク

皇帝やその家族にとって更にプライベートなエリアで、歴代皇帝が建てたキョシュクがたくさん並んでいます。キョシュクとは、ペルシャやインドの庭園なんかでよく見る開放的で小さな建物のことで、キオスクの語源なんだとか。

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ここから見る景色がいい感じ。金角湾とボスポラス海峡がよく見えます。

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第四の庭の一番奥にあるのはトルコ料理レストラン「コンヤル(Konyali )」。ボスポラス海峡を行き交う船を眺めながら休憩できますよ。

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トプカプ宮殿の行き方は、こちらで詳しく解説しています。