オスマン帝国の栄華!トプカプ宮殿|見どころ、入場料、所要時間など解説

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一時はアラビア半島からギリシャ、ハンガリー、エジプトにまで領土を広げ、栄華を誇ったオスマン帝国。

皇帝のもとには、世界中から煌びやかな財宝が納められ、たくさんの女性たちが奴隷として献上されました。

そんなオスマン帝国の歴代皇帝が暮らした、トプカプ宮殿を訪ねました。

 

行き方・入り口までの道のり

トプカプ宮殿があるのはイスタンブールの旧市街。観光名所が密集するエリアです。

アヤソフィアからは歩いてすぐ、ブルーモスクからは歩いて10分ほど。

トラムでの最寄駅はT1の「Sultanahmet」駅か「Gülhane」駅です。どちらからでも歩いて5分くらいでした。

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トプカプ宮殿の入り口は、アヤソフィア側にある「帝王の門」。

帝王の門から入り、「挨拶の門」まで歩いていくと、チケット売り場が現れます。

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帝王の門。ここは無料で通過できます。

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「帝王の門」をくぐり真っ直ぐ歩いていくと、三角屋根が特徴の「挨拶の門」が現れます。

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「挨拶の門」より先は有料。門の前のチケット売り場でチケットを購入しました。

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入場料

最大の見どころであるハレムは別料金。ミュージアムパスを使って入場することもできます。

トプカプ宮殿 ハレム ミュージアムパス
60TL 35TL 185TL

〈※2019年6月時点 〉

ミュージアムパスは、トプカプ宮殿、ハレム、アヤソフィアなどの共通チケットです。

訪れた時はまだ125TLでしたが、その後185TLに値上がりしたようです。

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有効期限は5日間。一度どこかのミュージアムで買ってしまえば、後はチケット購入の列に並ばずに入場できます。

トプカプ宮殿のチケット売り場は混みやすいので、ミュージアムパスを利用するなら前日までに別のミュージアムで購入しておくと良いかもしれません。

※対象のミュージアム

トプカプ宮殿、ハレム、アヤソフィア、考古学博物館、アギヤ・イリニ聖堂、トルコ・イスラム美術館、モザイク博物館、イスラム科学技術博物館、カーリエ博物館、ガラタメヴラーリ博物館、フェトヒイェ博物館、ルメリ・ヒサル博物館、ユルドゥズ宮殿 (※入場できるのは各1回ずつ)

 チケットを購入したら、「挨拶の門」から入場します。入口で簡単な手荷物検査がありました。

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門を通過すると、オーディオガイドの貸し出し所があります。

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トプカプ宮殿には、案内板や説明書きがほとんどありません。

一体この部屋は何のために建てられたのか?ここで一体何が行われていたのか?それを知りたければオーディオガイドは必須。借りたほうが面白いと思います。

オーディオガイドを借りるには、パスポートなどの身分証をデポジットとして預ける必要があるので忘れずに!コピーは不可でした。

レンタル料: 30TL(ハレムの解説なしは20TL)

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宮殿の見取り図

最大の見どころはハレム。敷地の奥には宝物館や聖遺物館、レストランなどがあります。

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特に混むのはハレムと宝物館。午前中の早い時間帯に、この2つを見てしまうのがおすすめ。

 

征服王の建てた宮殿

敷地内に入ると最初に見えるのは、正義の塔。

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塔の下にある会議の間では、大臣達が政治の取り決めを行っていました。

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皇帝は会議には参加せず、部屋の奥にある窓から会議の様子を伺っていたそう。

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トプカプ宮殿の建設を命じたのは、オスマン帝国の皇帝メフメト2世。

難攻不落と言われていたコンスタンティノープル(イスタンブール)を攻め落とし、1000年続いたビザンツ帝国を滅亡させたことから、征服王と呼ばれています。

都をコンスタンティノープルに移し、帝国繁栄の足掛かりを作りました。

 

“禁じられた場所” ハレム

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会議の間の隣にあるのはハレム。“禁じられた場所”を意味し、ハーレムの語源にもなっています。

ここには、皇帝のために捧げられた大勢の女性たちが暮らしていました。

観光客が訪れることができるのはピンク色の部分のみ。

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過去に起きた火災でかなりの損傷を受けたこともあり、敷地のほとんどが修復中です。

黒人宦官の部屋。エジプトから連れてこられた、男性の奴隷達の部屋です。

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黒人宦官は去勢され、ハレムの女性たちの世話を任されていました。ハレムに入ることが許される男性は、皇帝、皇子、そして宦官だけだったそう。

母后の部屋。皇帝の母が住んでいた部屋です。

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ハレムの階級制度の中で、1番権力を持っていたのは母后です。

オスマン帝国の皇帝は、誰とも結婚せずにハレムの女性たちと子供をもうけます。

皇帝が亡くなると、子供たちの中から次の皇帝が選ばれ、残りの子供は殺されてしまいます。

ハレムの女性は、自分の子を皇帝にすることができれば、その母后として政治を操ることも可能でした。

ハレムでは、皇帝の愛を勝ち取り、自分の子を皇帝にするための血生臭い争いが絶えなかったようです。

ハレムで最も大きく、煌びやかな皇帝の間。

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皇帝は、この部屋で家族や女性たちと面会していたそう。

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オスマン帝国の法では、皇帝の息子たちが次の皇帝の座を争って殺し合う、兄弟殺しが認められていました。

時代が進むにつれ兄弟殺しは無くなりますが、今度は皇帝の血を絶やさないように、皇子たちが幽閉されるようになります。

黄金の鳥籠とも呼ばれた狭い部屋での幽閉生活で、気が触れてしまう皇子も少なくなかったとか。

ハレムの1番奥までやってきました。広々とした中庭の横にあるのは、皇帝のお気に入りの女性たちが暮らしていた寵姫たちの部屋。

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彼女たちは、ギリシャやクリミアなど各地から集められた奴隷です。イスラムの法では、イスラム教徒を奴隷にすることはできません。ハレムの女性たちは皆、キリスト教徒など異教徒でした。

煌びやかなのに、どこか薄暗く閉鎖的。身寄りもなく、外に出ることも許されず、一生ここで暮らしていくなんて、本当に息が詰まりそう。

 

チューリップ時代、モーゼの杖

さて、幸福の門をくぐり、隣の庭に進みます。これより先は、皇帝のプライベートな空間です。

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庭の真ん中にあるのはアフメト三世の図書館。

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図書館内部の模様は繊細で明るくて、色使いがおしゃれ。今まで見てきた建物とはあからさまに雰囲気が違います。

アフメト三世といえば、西欧文化を積極的に取り入れた、チューリップ時代の皇帝です。この図書館にも、西洋趣味が感じられました。

図書館の右側にあるのは宝物館。オスマン帝国は、侵略や略奪をほとんど受けることがなかったため、財宝のほとんどが今もここに残っているのだとか。

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贅を尽くした装飾品や、エメラルドに彩られた美しい品々、そして86カラットの眩いダイヤモンドを見ることができるはずでしたが、改装中で、中に入れず。大変悔しい。

向かいの聖遺物館は、オスマン帝国に伝わる聖遺物が展示されています。

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聖遺物とは、セリム1世がメッカを征服した時に持ち帰った、預言者ムハンマドの足型、モーゼの杖、聖ヨハネの腕など。

本当に本物なの?と若干疑わしい物ばかりでしたが、中はすごい人混みで、まるで日曜日の美術館状態。展示物になかなか近づけません。

内部は撮影禁止でした。

 

ボスポラス海峡を眺める

1番奥の庭は、皇帝一族にとって最もプライベートなエリアです。庭にはキョシュクと呼ばれる小さな建物がたくさんありました。

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キョシュクは、ペルシャやインドの庭園で見られる小さな建物のことで、キオスクの語源なんだとか。

ここからは、金角湾とボスポラス海峡がよく見えます。

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庭の一番奥にあるのはトルコ宮廷料理のレストラン「コンヤル(Konyali )」。

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ここでランチにして涼もうとしたら、既に予約で満席。

仕方なく隣のカフェテリア的なものへ。お値段はミュージアム価格。

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カフェテリアの席は残念ながら全て屋外ですが、景色はなかなか良い感じ。

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ジェラートを食べながら、ボスポラス海峡を行き交う船を眺めました。

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600年間も続いたオスマン帝国でしたが、時代が進むにつれヨーロッパ諸国に大きく後れを取り、徐々に衰退していきます。

第一次世界大戦に敗れると、オスマン帝国は領土を大幅に失い、滅亡します。
トルコ共和国の初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクは、トプカプ宮殿を博物館として一般公開しました。

 

 帰り際、チケット売り場の横のギフトショップに寄りました。

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これといって特に惹かれるものに出会えず。トプカプ宮殿の素敵なデザインを使って、おしゃれなグッズなんていくらでも作れそうなのに。もっと頑張って欲しい!

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横にはカフェもあります。トルコの伝統菓子ロクムも売ってました。
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営業時間・休館日

夏季

9:00~19:00(ハレムは18:30。チケット販売は18:00まで。)

冬季

9:00~17:00(ハレムは16:30。チケット販売は16:00まで。)

定休 火曜日

※夏季は4〜9月、冬季は10〜3月(2019年6月時点) 。

トプカプ宮殿はかなり混みます。

時期によっては、チケットを買うだけで2時間待ちのような悲惨な混み方をするようです。

朝は比較的空いてました。なるべく早めに行くと良いと思います。

訪れたのは、9月の平日の朝9時半頃。チケット売り場はまだ全然並んでいません。

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昼過ぎ。チケット売り場から続く行列が、カフェの横まで伸びていました。8月に比べれば、これでもまだ良い方でしょう。

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所用時間は3時間程度

トプカプ宮殿はかなり広く、一回の訪問で全てを回るのはかなり厳しいです。
特にハレムは見どころが多く、オーディオガイドを聴きながら回ると1時間くらいかかりました。
その後も敷地内を2時間くらい散策しましたが、人混みに疲れて集中力も切れてしまいました。あまり無理せずに、観たいエリアから優先的に見ると良いと思います。

 

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